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道Nihongo Path

「ご近所」との距離(社会)

Time limit 8 min

By Nihongo PathUpdated

Strategy notes: read these before the passage

  • Mark the contrast markers (しかし, ただ, もっとも, ところが): the author's real opinion is usually stated right after them.
  • For 指示語 questions (それ, その, これら), look at the sentence immediately before and rephrase it in your own words before checking the options.
  • The 'main point' question is answered by the final paragraph. Reject options that are stated in the passage but then explicitly rejected by the author (〜べきだとは言いたいわけではない).

Passage

都市部に住む人の多くは、隣に誰が住んでいるのかを知らない。私自身、今のマンションに越してきて五年になるが、同じ階の住人と交わした言葉といえば、エレベーターでの「こんにちは」程度である。かつては「向こう三軒両隣」という言葉があり、近所同士で醤油を貸し借りするような付き合いが当たり前だった。それに比べると、現代の人間関係はずいぶん薄くなったと言われる。

しかし、私はこの変化を一方的に嘆くつもりはない。近所付き合いが濃かった時代には、その分、煩わしさも多かったはずだ。誰がいつ帰宅したか、どんな客が来たかまで知られてしまう生活を、今の私たちが望むとは思えない。都市の暮らしが人々に与えた最大の贈り物は、「放っておいてもらえる自由」だとさえ思う。

ただ、その自由には代償がある。災害が起きたとき、あるいは高齢になって体が思うように動かなくなったとき、頼れるのは結局、物理的に近くにいる人なのだ。遠くの親戚より近くの他人、という言葉は今も真実である。

では、どうすればよいのか。私は、昔のような濃い付き合いに戻る必要はないと考えている。必要なのは、「顔と名前が一致する」程度のゆるやかなつながりだ。年に一度の防災訓練に顔を出す、ごみ置き場で会ったときに一言交わす。それだけで、いざというときの心理的なハードルは大きく下がる。自由を手放さずに安心を得る方法は、意外と身近なところにあるのかもしれない。

Vocabulary in this passage

都市部としぶ
urban area
交わすかわす
to exchange (words)
向こう三軒両隣むこうさんげんりょうどなり
one's immediate neighbors (idiom)
嘆くなげく
to lament
煩わしいわずらわしい
troublesome, bothersome
贈り物おくりもの
gift
代償だいしょう
price, cost (of something)
親戚しんせき
relatives
真実しんじつ
truth
ゆるやかゆるやか
loose, gentle
いざというときいざというとき
when it really matters
手放すてばなす
to let go of

Questions

Ready

8:00

of 8:00

Question 1

Choose the best answer

筆者と同じ階の住人との関係はどのようなものか。

Question 2

Choose the best answer

筆者は近所付き合いが薄くなったことをどう考えているか。

Question 3

Choose the best answer

「その自由には代償がある」とはどういうことか。

Question 4

Choose the best answer

筆者が提案しているのはどのようなことか。

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